日本には韓国製品ボイコット運動なぞない。
台風19号(ハギビス)来襲の際、
非常食になる物が売り切れた小売店舗で、韓国製の「辛ラーメン」だけが残っているケースがあった。
これを日本人による「韓国製品ボイコット」だという指摘がネットに出てきたがそんな事がありえるのだろうか。
状況の詳細
台風19号(ハギビス)来襲の際、
交通機関が止まり、コンビニやスーパーが閉店するという話があり、
多くの方が買い出しに行き、コンビニやスーパーから非常食になる物が売り切れた。
実際、前夜から私の家の向かいのコンビニでもレジに長蛇の列ができており、カップ麺やレトルト食品、パンなどが軒並み売り切れになっていた。
実際、浸水によって、1週間近く電気がつかなくなったタワーマンションなどもあったので、先見の明と言えなくもない。
残った韓国製カップラーメン
しかしその際、韓国製の「辛ラーメン」だけが残っているケースがあり、
その写真がいろいろな処にアップされ、日本人による「韓国製品ボイコット」だという指摘がネットに出てきた。
確かにパン、おにぎり、カップ麺が殆ど売り切れている中で、韓国製ラーメンだけが売れ残っている状況をみれば、そう取りたくなる人が居てもまあ不思議ではない。
選択の理由
実際のところ、辛ラーメンは辛い。
そして日本人には、ああいう辛い味が嫌いな人も結構多い。
私自身もあまり辛いのに強くないのもあり、当日夜遅くコンビニに行って辛い食品がいくつか残っているのを見たが、買わなかった。買おうという選択はまったく浮かばなかった。
何より災害の可能性のある日にそんな辛い物を食べたいとは全く思わない。
場合によってはランタンとか懐中電灯の下で食べなければならない可能性すら有るわけだし。
そして、子供や老人の家族が居る人だったら絶対選択しないだろう(全員辛い物好きな家族があれば別だが・・・)
このあたりが普通の考えではないだろうか。
ちなみに下の写真で売れ残っているのは、蒙古タンメン。要は辛いのは災害時には不適当と思う人が多いだけの話だ。
風評の原因
さて、
常識的に考えて、それまで全くニュースにならなかった韓国製品ボイコット運動の話が何故急に、ここで出てくると思えるのだろうか。
ネットの上の話なので、原因を特定するのは難しい。
しかし韓国で大々的に日本製品ボイコット運動をしている最中、やはり韓国から来た話である可能性が高いと思われる。
理由としては、
1、日本で海外製品のボイコットが行われたのをきいた事がない。
2、ゲスの勘繰りではないが、自分がしているからこそ相手もすると考えやすい。
まあこんな処でしょうか。
特に自分たちも日本製品ボイコットをしているので、日本も韓国製品ボイコットをし始めたと、写真だけみて安易に考えた人が多いのだろう。
ちなみに「日本人も韓国製品のボイコットしている」とか叫んでいても、殆どなんの意味もない。共感も何もないですし。
物作りを大事にする国民性にそぐわないですし、面倒ですし、その手の行動をするとしたら以前にあった様にまずTV局へのアタックからだろう。
コンビニの今
さて台風の翌々日、近所のセブンイレブンに行ってきた。
さてこの写真にある様に、袋に入ったインスタントラーメンは、
なんとたった3種類しかなく、(私の好きなサッポロ一番醤油味すらなかった)
その中の一つは辛ラーメンだった。
POSシステムによる管理の中で生き残っているというのは、かなりの数が売れているか、もしくは利益率が良いかだ。
販売数×利益の値が低い商品はすぐに撤去されるのがコンビニだ。
そこで残っているのであれば、少なくとも一定期間にある程度の数は出ているのが明らかだ。
特に3種だけの選択に入るくらいなのだから、どこに韓国製品のボイコットの形跡なぞあるのだろうか。
もっと遠い他人と思おう!
まあ、現状韓国によるボイコット運動はまだ続いている様ですが、
正直、共感は全くない。
そういう醒めた日本人が多いのは、本当に喜ばしい事だと思う。
なまじ隣の国で、個人的には肌があう人も多く、似ている部分も多いので、
ついつい「相手も自分たちと同じ様に行動する」、「相手が自分を理解してくれる」、「相手が自分の思うように振舞うべき」などと思い勝ち。
俺らと同じ様にしている筈という思い込みでしょう。
今回は韓国⇒日本の話でしたが、逆もよくある。
これでは誤解ばかり増える。何もお互いいいことはない。
イランとの付き合いだったら?
例えば、相手がイランだったら、どう振る舞う?
そう考えてそれと同じ様に対処するのが良いだろう。
「それは日本の文化にはない、一緒にするな」で、話を打ち切れば良いだけやね。
なおそこに批判の評価は付け加えない事。
後はもめる様なら、国際司法裁判所に任せれば良い。
そうやってうまく距離をとっていくのが一番やね。
いやな相手との付き合い方みたいな物だけどね。