プロローグ
ちまたには、「話し上手になるための本」は、本屋にいくと、山ほど出版されています。
面白く皆の目を引く様に話したい。話で盛り上げたい。そう思う人は多い様です。かって明石家さんまさんが流行っていたときは、若い男はみんなモテるためにさんまさんのマネをやたらしていたものです。
もちろん私もやった口ですね。最も凡人なので、モテる様な効果はなかったですけどね。(笑)
と言うわけで、その効果がなかった私は、本当に好きな女の子ができた時に、話すほうは諦めたんだけど、せめて『聞き上手になろう』って思って研究しました。まあ凡人なので、女性関係には役立たなかったけど営業とかには随分と役立ったと思いますので、ここで紹介しますね。
凡人が聞き上手になるために
まず聞くというのも動作の一つです。
だから、武術系ではないですが、3つに分けて考えます。
・位置関係、姿勢などの形 ①「姿勢、形」編
・聞いている時の具体的なアクション ②「反応 アクション編」
・聞いている時に心がけ、意識する事 ③「意識編」
の3つに分けて述べていきますね。(②、③は別の投稿になります)
凡人が聴き上手になるために、「姿勢、形」編
というわけで、今回はまず聴き上手になるために、「姿勢、形」編
なお、これは営業とかで、相手の話を聞こう!と敢えてアクションする場合を想定して
少し大げさに書いてます。
だから、身近な人とかに適用する場合はエッセンスを掴んで実践してくださいね。
1、 心構え、準備
まず聴くというのも、身体の運動の一つです。そして相手があるコミュニケーションです。
例えば野球ではキャッチャーがさあ投げてこいというアクションをピッチャーにして初めてピッチャーがボールを投げます。
それと同じで、相手にこちらは聞く準備ができてますよ。と伝えるのは、無意識化でも意識化でもとても重要な事なのです。
具体的には
① 肩の筋肉を緩める
これは肩回し、肩すくめなどいろいろありますが、まず全身の緊張を緩めてください。リラックスが一番大事です。
② 顔の筋肉を緩める
顔ですが、緊張すると筋肉が突っ張る人がいます。 人は誰でも緊張すると身体が硬直しますが、準備しておけば多少は軽減できます。
具体的には顔をくしゃっと寄せて緊張させた後、一気に緩めて5秒くらい呆けた顔を維持するとか、笑顔を繰り返すとかが有効です。
鏡を見て、自分が呆けた顔ができたなというくらいが良いかと思います。
③ 相手の事を考えながら、自分の胸をさする。
胸が温かくなるとかとよく言いますが、感情のやり取りをするときには胸を意識するのは有効です。
胸を開くと言いますしね。
これは古い日本の伝統的な考え方ですが、個人的に有効と思っています。お試しあれ。
④ 今日は聞き役になると決めておいてください。
これを意識しているとしていないで行動が変わります。
最初から今日は1対9の割合で自分が聞き役になって会話すると決めてください。ちなみに自分が話すのは1、相手が9の意味です。
ここまでは態勢作りですので、相手に会う前にしてくださいね。ボクシングで言えばリングに上がる前みたいなものです。
ここからは相手に会ってからになります。
⑤ 近づくときはゆっくりと、下手から。
まあ身体が大きい人には、下手からというのは難しいかもしれませんが、できる限り威圧感を与えない様に近づいてください。
ビラ配りのバイトとかしたことがあれば分かりますが、下側から相手を見上げるようにして渡すと圧倒的に多くの人が受け取ってくれます。
下から接した方が警戒心を抱かせないのです。
⑥ 位置関係を計算する。
幼稚園の先生は幼児と話すとき、しゃがんで目線を同じ高さにして話すのが鉄則といわれているそうです。見上げてだと子供がうまく話せないそうです。
それと同じで相手が話しやすいポジションが重要です。
ビジネスで1対1の場だとなかなか難しいですが、敢えて場所をプライベートな場に切り替えるのも一つです。
また身を乗り出して、あえて顔の側面を近づけるのも一つです。
実際向かい合う対面座席よりは、カウンターや90度曲がった席の方が深い話が話しやすいというのは定説です。
相手のキャラクターもありますが、どんな位置関係が良いのかをまず考えてみてください。
⑦ 目線に注意
相手の目、難しいなら鼻あたりをちゃんと見てください。
視線を相手からそらしてはダメです。
特に挨拶とか、相槌とか、自分のアクションの時は、特にきちんと相手の目をみてくださいね。
これも格闘技と一緒ですね(笑)
ただ目をのぞき込む様にずっと見られるのを、プレッシャーに感じる人も結構います。
そういう時は鼻あたりをぼんやりと見る様にしてくださいね。
まとめ
ここまでは準備体操みたいなものです。ボクシングならリングに上がってこれからゴングって処ですね。
ただリラックスと位置関係は基本でもあるので、仲が良い相手でしたら、これだけ出来てればそれだけで話が弾みます。これはベースですが、重要な視点と思いますよ。