鳩山由紀夫ってどんなやつ?
少し前だが、鳩山由紀夫元首相があらたな政党、「共和党」を作るという声明をだして、ニュースとして流れた。
まあ「昔の名前で出ています」という感じがありありで、
元首相だからということで一時的に話題になっただけだと思うが、
まあ菅直人首相と共にお騒がせだけのおっさんに近い。
では鳩山由紀夫ってどんな奴か?
鳩山由紀夫の分析
もともと宇宙人とよばれるだけあって、パッと見て変な人とわかるタイプ。
実際ある政治家のパーティで会った時はあきらかにこいつ変だなとおもったね。
(すれ違っただけだが)
頭はすごく良いけどちょっと変って奴が学校に一人くらい居る場合があるけど、そんなタイプやね。
実際、頭はたぶん抜群によい。スタンフォード大学で博士号まで取っている。弟も東大で天才でならしてたくらいだ。只者ではない。
ただし学者的な頭の良さ。
世知辛い世の中を渡るのに頭が回るタイプではない。
実際、外交評論家の佐藤優は、鳩山の学術論文を読んで褒めまくっていた。
すばらしい内容だったのは間違いないのだろう。
とびぬけてボンボン。
ちなみに届け出がないということで首相当時たたかれまくった母親からの資金だが、その時問題になった額でも10憶円前後の金額だった。
実際、関係者筋のうわさでは、民主党結成時に30憶近い金を鳩山がだしたという話があった。
そのため小沢派と旧民主党派で揉めたときに、誰も反対できない鳩山が首相になったそうだ。もちろんあくまで噂だ。しかしリアリティがある噂だな・・・
ただ彼の勘違いは、それを自分の力と思ったところだな。
実績は?
さてこの鳩山氏。
首相としての就任演説で「命まもりたい」と何十回か叫んだとの記憶があるが、
では彼が実際に命を守れたのだろうか?
もちろんほとんど守れる事はなかった。
まあ大きい事件はなかったと思うが、基本、ほかの総理と変わらない。
この面での実績はまあゼロに近い。
つまり夢想するぼんぼんというのが結論という事だ。
現実を切り盛りして何かできる訳なぞない。
鳩山の特徴をあらわすエピソード
エピソード1、
先ほどの佐藤優氏も錯覚したのだが、
鳩山氏の専攻であるオペレーションズリサーチは、経営学や軍事学で発達した手法だ。例えばある選択をして、さらにそれに基づいてその後のベストの選択を計算していくという、戦後にできた新しい学問で、先行きが不明な時の選択の際に役立つ学問である。
そして典型的な頭の良すぎる人同士の誤解なのだが、
佐藤優氏は、こういう学問を究めた鳩山氏は危機管理の専門家で、
このオペレーションズリサーチの考え方に則れば、
鳩山氏のやっていることは解るとまで言っていた。
しかし実際のところ、鳩山氏は後に講演会の質疑で、
この件(オペレーションズリサーチの運用)について聞かれ、
「献金疑惑騒ぎでそれどころではなかった。特にそういう考えはなかった」と
あっさりと否定。
なにも正直に述べずにはったりくらい噛ませば良いものを
ほぼ馬鹿正直といって良い(笑)
まあでも学んだことを全く生かせてないという事はこれではっきりする。
エピソード2.普天間にかかわる偽文書
やはりその講演会で、普天間基地を辺野古から県外移設にしようとし、挫折した。
その際の判断の基準が、「米軍は規定で距離的に基地を県外には移設できない」と書かれた署名のない文書(ただし極秘印あり)が、デスクの上に置いてあり、それを信じたせいだと主張していた。
おいおい、裏をとって、書いたやつを呼び出して質疑するとかしないのかな、この人は。
そう思うのは俺だけであるまい。
人物像の類推
結局のところ、この二つのエピソードからは、
鳩山氏が、
・現実的なトラブルなどの処理能力に疎い。頭でっかち。
・できなかった要因を外部に求める、つまり人のせい型
といった事を明らかにしてくれる。
つまり結論から言えば、国会議員30人とかの目標は
達成できっこない。まあ誰もが皆そうおもっているだろうが。
消えた方がよい訳ではない。
さて純真で真っ直ぐなだけで、世間を騒がすこんなおっさんだが、
世間で嫌われているほど無意味ではないし、たいした害もない。
まあ、政治利用されるリスクを全く考えずに、韓国でひたすら頭を下げたりとか、
呆れる様な事をやりまくっている鳩山元首相だが、実はこの手の変人が
多少何かを言おうと、それで外交や防衛にものすごい被害が出る様な事はない。
現在は所詮民間人だしな。
保険の意味もある
多様性という意味でこういうカードが少し残っていた方が
日本社会の健全さをアピールできたりする面もあるし、
万が一だが、韓国側の意見が100%正しいと国際社会が認知する様な事がもしあれば、
鳩山由紀夫の存在は価値がでてきたりするかもしれない。
(あまり見たくない未来だが、実際にないとは言えない未来でもある)
全部が悪い訳ではない。
それに個人的には共和制にはもちろん反対だが、
政治学者の首藤氏と組んで出した共和党の構想の中には、結構おもしろい意見もあったりする。
頭は良いだけあってそれほど馬鹿にしたものではない。
視野は広いし鋭い指摘はいくつかある。ただし現実化は彼には無理だな。
生暖かい目で放っておこう
そいうわけで、まあ生暖かい目で「阿呆がいる!」程度に見ているのが良いのではないだろうか。
ただ彼に乗せられたり、期待をしたりはダメですけどね。
何も変えられないのは間違いないので。