プロローグ
先日、ニュース欄を騒がしている韓国ネタ、ところで先週面白いニュースが飛び込んできた。
アメリカのトランプ大統領がG7の席で公然と韓国の文大統領を2度こき下ろしたとの事だ。
もちろん言いたい放題のトランプ大統領だけど、これはちょっと異例かもしれない。
サンケイ以外報道してないから、信憑性はいまひとつなんだが、否定する報道がないところを見ると、ほんまだったんだろうな。
さてここまでこきおろされる文在寅大統領。
いったいどんな人なんやろうか。
文大統領のインタビュー記事
実はSmar-tflashというサイトに就任前のインタビューが出ていた。
その就任前のインタビューを見て分析するといくつかの事が解る。
・貧しい家庭から一生懸命努力してきた人であること。
・廬武鉉大統領を非常に敬愛していたこと。(度々でてきます)
・弁護士であることに誇りを持っている事。(一番うれしい事の一つ)
・基本、自分で資料を読んで、自分で決める。(弁護士の時からそうだと答えている)
・権力の乱用、力のあるものの横暴を憎み、正義感が強く、潔癖症である事。(そう答えてる)
・歴史好き。
インタビューからの分析
さて ここから導き出されてくるのは、正義感優位で潔癖で法律を盾に戦う人のイメージだ。 そして歴史的弱者に同情が厚い。 まさに庶民派の革命や政治闘争のリーダーの鏡ともいえる人物像だ。中南米なんかの左系のリーダーもこんな感じの人が多かったりする。
武藤前駐韓大使の経験
さて日本人で、この大統領にあったという人は実は意外に少ない。 すくなくともあまり人物評は聞こえてこない。
ただ、前駐韓大使の武藤正敏氏は、文大統領に直接インタビューをした事があるそうだ。そしてその時は、北朝鮮の話しかしなかったと述べておられる。
ちなみに武藤氏は韓国語も上手で韓国内にも知己が多い本物の知韓派ともいうべき人だ。
もちろん武藤氏は文在寅という災厄という本を上梓されているので、もっと詳しく分析されているのだが、この事は実は、他の事に関心がないだけでなく、経済や外交などの知識もあまりない事を表していた様な気がしてならない。
一方で、同じく武藤氏によるのだが、大統領選挙時の討論では、誰も傷つけず流暢に応対し、まちがいなく文在寅氏が大統領になるとおもわせる抜きんでたディベートをしていたらしい。すなわち人当りがよく、配慮を忘れない。非常にできた人のイメージですね。
武藤氏の分析
ちなみに武藤氏
7月12日のダイヤモンドオンラインへの寄稿で、
文大統領の政治の特徴として。
1、現実を直視せず、自分に都合のいいように解釈する。
2、国益を考えず原理原則にこだわる。
3、あやまりを認めて謝罪せずに常に自分が正しいと主張する の 3点を挙げておられた。
この3つは2の項目、国益を考えず原理原則にこだわるに収束される。
弁護士上りの政治家に多いのだが、「正義」がなにより重要という考えだ。そしてそれを実行しているという事でしょう。
ですから今後も「正義」の実現が一番重要な政治の目標になってくると思われる。さらにはここに自殺した廬武鉉大統領の無念も加わってくるだろう。
文大統領の今後の動き
上記の要素をまとめて統合すると、文大統領のやりたいことはなんといっても彼なりの正義の実現。
そしてその正義とは、
距離感を考えると、
1、短期的には国内の保守派のせん滅。 (短期) 廬武鉉大統領の復讐も兼ねる
2、日本に対する被害者としての清算。 (中期) 「歴史を正す」、韓国の正義
3、北朝鮮との統合 (長期) 朝鮮人の夢。失地回復
といった処でしょうか。
ちなみに使う武器は、弁護士なので法律です。
徴用工裁判では、判事を入れ替えてますし、閣僚の任命では強制ではないという事で、議会の任命を拒否しています。(韓国では閣僚の任命の際、議会での任命も必用な事になっていますが大統領が強行可能だそうです。しかしこんなに議会を無視した大統領はいないとの事)
また今、大もめにもめてますが、法務大臣に側近を登用していろいろと行動しようとしています。
そして北朝鮮への大幅な妥協。
これは実は韓国の憲法に違反している可能性もあり、かなり告発も受けてます。
しかし正義の実現という事で、あとはどうでもよいのです。
だから実際アメリカを怒らせたりしている訳ですし。
今後の展開
そして、こういう思考の人は、独善的なので、ちょっとやそっとでは意見を変えません。
そのため日本ともめてるのは、当分解消しないでしょう。
我々も長期戦の覚悟が必要ですね。
ちなみにこちらが引いても、「正義が勝つ」としか思わないので、なんの和解にもなりませんね。