麻花のマーケティングはちょっともったない。
ちょっと用事があって、横浜にいったついでに、中華街に行ってきた。
お土産に麻花という有名なお菓子を買ったのだが、今回はそれについて話したいと思う。
ちなみに小麦でできていて、ねじってあるシンプルなお菓子である。麻花兒ともいうらしい。
中華街の様子
さて、中華系の商売人は本当に機を見るに敏だ。
行くたびに街でみる店や商品のラインナップが変わる気がする。
タピオカドリンクの店や陳麻婆の専門の店ができていたりと本当に変化のスピードが速い。
一方で季節の問題かもしれないが、焼き栗の店が大きく数を減らしていたりと、商魂たくましい中華系の方々が多いのはさすがと思う。
そういえば今回は平日にも関わらず鵬天閣という上海小籠包専門店の前に大行列ができていた。立食いの小籠包の店はいたるところにあるが、そろそろ優劣がでてきたのだろうか。
麻花の種類
さて、お土産に買ったのこの麻花。 実は中華街のかなりの店に置いてある。
しかしいろいろみていると、3つくらいのパターンに分かれる様だ。
①、どこかの土産物チェーン店が作っている商品 一番多い 2種類くらいある。一つは長崎産、国産小麦使用と書いてあった(笑) 400円くらいの物が多い
②、聘珍楼などの有名店がその店でつくって売っているもの。 店の包装がしてある。結構高い。600円前後。
③、それぞれの店が作って売っているもの。 普通にビニール袋に入れて売っている。
もちろん本当にその店で作っているはわからない(笑)300円~350円くらい。
ちなみに固くめのお菓子であり、小麦の甘さを味あわせる素朴なお菓子という点はどこもかわらない。
比較結果
実際、今回も高級品である重慶飯店(600円以上)と、そのあたりの露店の300円とを比較してみたが、正直ものすごい差は感じなかった。
もちろん食感は重慶飯店のは硬いとネットにでていたが、たしかに硬めにつくってあったが正直そんなにかわる気がしなかった。
ただ油が違うのか、重慶飯店の物の方が比較的上品な感じの味であった。
では、差別化が可能なのであろうか。
シンガポール版の名物
実は今回、この麻花をとりあげたのは、
昔、友人からシンガポールで一番うまいと評判の麻花をもらった事があったのだ。
それは確かに美味しかった。実際、横浜中華街で買った物より美味しかった。
同じ様な物がないかを行くたびに探しているので間違いない(笑)
うまさのポイント
じゃあ 何が旨かったというと、塩梅(塩加減)である。
本当に微妙な塩加減なんだが、そこでの差でまったく違うかの様に
味に差がでているのである。
似てる傾向の商品
実は小麦でできて小麦の甘さを味あわせ、塩加減で差をつける食べ物が存在する。
ずばり、クロワッサンだ!
ちなみに最近はやりの塩バターロールも同じ様な傾向の商品だ。
そしてこの二つともちょっと小じゃれたパン屋にいけば必ずある。
実際、ポンパドールというパン屋のチェーンは、
世界大会で優勝したという売りのクロワッサンが一押しの店だ。
私はよくいくがやはり美味しいし、
麻布などわりと高所得者の多い地区て流行っている。
奮闘を期待!
となると、うまいクロワッサンと同じくらいのマーケティングは
可能ではないかと思われる。
そう考えるとちょっともったいなく思われる。
塩加減、油、食感(派生商品をふくめて)でこだわって作れば、
そこそこに日本社会で市民権を得て、広められる商品になるのではないだろうか。
そういう展開がないのがちょっと残念な気がする。
というわけで、いつか横浜中華街一という看板を背負った
麻花をそこいらで買いたいものである。
さすがにシンガポールまで買いに行けないしな~(^^;)